拾われデザイナーと魅惑のランジェリー 〜副社長は名ばかり婚約者を溺愛中〜
◇
「よろしくお願いします」
その週末、私は崇臣さんに連れられて行った34階で、SJHの社長――もとい、崇臣さんのお兄さんと奥さんに会っていた。お兄さん夫婦も同じレジデンスに住んでいるのだ。
奥さん――お義姉さんは、元モデル。崇臣さんが、コレクションでの歩き方やポージングを指導してくれるよう頼んでくれたらしい。
「こちらこそよろしく、崇臣くんのお嫁さん」
お義姉さんは楽しい人だ。綺麗で品があるのに、リアクションが大げさだったりする。アメリカ育ちなのだと聞いて、納得した。
さっそくジムの奥にあるアリーナで、ウォーキングの指導を受けた。午前中をそれに費やすと、ラウンジで昼食を摂った後、同じ階にあるスパに向かった。
「ここにはエステもあるの。初めてのウォーキングで疲れたでしょう。癒されながら綺麗になっちゃいましょ!」
言いながら、お義姉さんも隣で施術を受けている。
「ねえ、どうして崇臣くんと婚約したの?」
「え……?」
「不思議だったのよ。崇臣くん、ずっと女性の影もなくて、お見合いの話も断り続けていて。それなのに突然婚約したって聞いて、どんな子なのかなって思っていたの」
「よろしくお願いします」
その週末、私は崇臣さんに連れられて行った34階で、SJHの社長――もとい、崇臣さんのお兄さんと奥さんに会っていた。お兄さん夫婦も同じレジデンスに住んでいるのだ。
奥さん――お義姉さんは、元モデル。崇臣さんが、コレクションでの歩き方やポージングを指導してくれるよう頼んでくれたらしい。
「こちらこそよろしく、崇臣くんのお嫁さん」
お義姉さんは楽しい人だ。綺麗で品があるのに、リアクションが大げさだったりする。アメリカ育ちなのだと聞いて、納得した。
さっそくジムの奥にあるアリーナで、ウォーキングの指導を受けた。午前中をそれに費やすと、ラウンジで昼食を摂った後、同じ階にあるスパに向かった。
「ここにはエステもあるの。初めてのウォーキングで疲れたでしょう。癒されながら綺麗になっちゃいましょ!」
言いながら、お義姉さんも隣で施術を受けている。
「ねえ、どうして崇臣くんと婚約したの?」
「え……?」
「不思議だったのよ。崇臣くん、ずっと女性の影もなくて、お見合いの話も断り続けていて。それなのに突然婚約したって聞いて、どんな子なのかなって思っていたの」