恋の病に、堕ちてゆく。
男の言う通り、無防備に気絶している間に私のことは好きなようにできたはずだ。それでも生かされているということは、今すぐ殺すつもりはないんだ。


「じゃぁ、もう夜も遅いし、寝ようか」


そっか、夜なんだ。
やっと解放される。

そう思ったのに、男はワイシャツ姿のまま隣りのベッドに横になった。


「は?」

「ん?」

無機質な部屋に置かれた2つのベッド。
手を伸ばせば相手に触れられる距離だ。

まさか、ここで寝るんじゃないよね?


「あー、襲ったりしないから安心して」


24時間の監視ってこういうこと!?
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