恋の病に、堕ちてゆく。
携帯を取り出した青波がすぐに出る。
やばっ、また見ちゃった…。
傷口は見えなかったけれど、腕の筋肉がすごい。
細く見えるのに着痩せするタイプなんだな…。
「はい、はい。……そうか、報告ありがとう」
青波が電話をしている間、先生の嗚咽だけが響く。
「たった今、防犯カメラの映像より隣りの家から、男1名が逃げ出したことを確認した。これから家主の安否など、警察が確認するらしい。一旦は、問題なさそうだ。そっちは警察に任せよう」
「私、あの人に銃口を向けられて、気付いたらこの家に誘拐されていたのですが、仲間じゃないのですね?」
「うん、仲間じゃない。むしろ敵だ」
そうだよね。あの男から守ってくれたから、青波は怪我をしたんだ。
やばっ、また見ちゃった…。
傷口は見えなかったけれど、腕の筋肉がすごい。
細く見えるのに着痩せするタイプなんだな…。
「はい、はい。……そうか、報告ありがとう」
青波が電話をしている間、先生の嗚咽だけが響く。
「たった今、防犯カメラの映像より隣りの家から、男1名が逃げ出したことを確認した。これから家主の安否など、警察が確認するらしい。一旦は、問題なさそうだ。そっちは警察に任せよう」
「私、あの人に銃口を向けられて、気付いたらこの家に誘拐されていたのですが、仲間じゃないのですね?」
「うん、仲間じゃない。むしろ敵だ」
そうだよね。あの男から守ってくれたから、青波は怪我をしたんだ。