恋の病に、堕ちてゆく。
また同じ薬がテーブルの上に置かれた。
あ、朝ご飯。食べかけだ…。
「あの顔に、優しい性格でしょ?スタイルも抜群だし。誘拐犯だろうが、好きになってもおかしくないんじゃない?」
なんで囚われた先で、その仲間と恋バナをしなくちゃいけないの?
「先生は、青波さんのことが好きなんですか」
イライラしながら、質問を投げ返す。
「ええ、好きよ」
ぷっくりとした唇を動かしながら、「青波が、好き」と繰り返された。
「あなたはどうなの?」
「私は犯罪者を好きになったりしません。絶対に」
「じゃぁ仮に、青波が犯罪者でなかったら。好きになる?」
「……」
そんな質問は意味がない。
「もっと違う出会いをしていたら、好きになったでしょう?」
違う出会い?そんなの知らないし、分からない。
「ありえないです」
好きじゃない、好きにならない。
私をこんな目に遭わせる青波が大っ嫌いだ。
あ、朝ご飯。食べかけだ…。
「あの顔に、優しい性格でしょ?スタイルも抜群だし。誘拐犯だろうが、好きになってもおかしくないんじゃない?」
なんで囚われた先で、その仲間と恋バナをしなくちゃいけないの?
「先生は、青波さんのことが好きなんですか」
イライラしながら、質問を投げ返す。
「ええ、好きよ」
ぷっくりとした唇を動かしながら、「青波が、好き」と繰り返された。
「あなたはどうなの?」
「私は犯罪者を好きになったりしません。絶対に」
「じゃぁ仮に、青波が犯罪者でなかったら。好きになる?」
「……」
そんな質問は意味がない。
「もっと違う出会いをしていたら、好きになったでしょう?」
違う出会い?そんなの知らないし、分からない。
「ありえないです」
好きじゃない、好きにならない。
私をこんな目に遭わせる青波が大っ嫌いだ。