恋の病に、堕ちてゆく。
「俺の名前、呼んでみて?」
「は?」
「大切なペンを貸しているのだから、それくらいはいいと思うけど」
確かに。大切なものを借りるのだもんね。
「……青波さん、ありがとう」
「青波でいいよ」
「でも年上だし…」
9歳も違うんだもん。ほぼ一回りだよ。
「誘拐犯と、誘拐された女子高生の間に礼儀もないだろ?失礼なことをしているのはこっちだし、呼び捨てでいいよ」
失礼なことをしている自覚もあるんだ。
やっぱり理由があって、誘拐を実行したんだろうね。
しかし呼び捨てはハードルが高い。
頭の中では平然と呼べるけど…。
「じゃぁ、ゆっくり勉強して。俺は夕飯の仕込みしてくるわ」
「ありがとうございます」
「は?」
「大切なペンを貸しているのだから、それくらいはいいと思うけど」
確かに。大切なものを借りるのだもんね。
「……青波さん、ありがとう」
「青波でいいよ」
「でも年上だし…」
9歳も違うんだもん。ほぼ一回りだよ。
「誘拐犯と、誘拐された女子高生の間に礼儀もないだろ?失礼なことをしているのはこっちだし、呼び捨てでいいよ」
失礼なことをしている自覚もあるんだ。
やっぱり理由があって、誘拐を実行したんだろうね。
しかし呼び捨てはハードルが高い。
頭の中では平然と呼べるけど…。
「じゃぁ、ゆっくり勉強して。俺は夕飯の仕込みしてくるわ」
「ありがとうございます」