恋の病に、堕ちてゆく。
「ちなみに年は加奈ちゃんと一緒!タメ口でいいからね」

16歳で誘拐犯?なんで?一体どうなってるの?


「窓の外を見てたってことは、外に出たいの?」

「そりゃぁ…」


青波には黙っていてもらえないだろうか。怒られそうだよ。

部屋のドアは全開で、もしかしたらもう聞かれているかもしれない。後が怖いな…。


「じゃぁさ!遊びに行こうよ!」

「は?」

「ねー、いいでしょう。遊園地でも映画館でも、加奈ちゃんの好きなところに行こう」

「そんなの、許してもらえないよ」

待って?本当に青波と大我の仲間だよね?なんで私を外に連れ出そうとしているの?
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