元カノ
数日後、
「あ!
シーン!
ここ、ここ!」
ファミレスで、詩生里は心太に手を振った。
「おまえ、詐欺やんけ」
会って早々、詩生里は心太に言われた。
「は!?」
思わず、眉をひそめる詩生里に、
「実物の方が可愛い」
照れたように心太は言った。
席に座るなり、
「小さい頃は心太でもよかったねん。
だけど、社会人になり、自己紹介すると、変な名前って笑われ、名刺を渡すとトコロテンって笑われ、つらいねん」
身の上話を始めた。
「毎日、そんなんで俺も改名すればよかった…」
「俺も?」
詩生里は首を傾げる。
「高校時代に付き合ってた彼女は、ミツキって言うねんけど、漢字が海に月でクラゲやねん。
彼女は高校時代に改名してたっけ」
元カノの話に、何故か詩生里の胸は痛くなった。
「あ!
シーン!
ここ、ここ!」
ファミレスで、詩生里は心太に手を振った。
「おまえ、詐欺やんけ」
会って早々、詩生里は心太に言われた。
「は!?」
思わず、眉をひそめる詩生里に、
「実物の方が可愛い」
照れたように心太は言った。
席に座るなり、
「小さい頃は心太でもよかったねん。
だけど、社会人になり、自己紹介すると、変な名前って笑われ、名刺を渡すとトコロテンって笑われ、つらいねん」
身の上話を始めた。
「毎日、そんなんで俺も改名すればよかった…」
「俺も?」
詩生里は首を傾げる。
「高校時代に付き合ってた彼女は、ミツキって言うねんけど、漢字が海に月でクラゲやねん。
彼女は高校時代に改名してたっけ」
元カノの話に、何故か詩生里の胸は痛くなった。