夢の外でも君の隣に
と私が言うと、
「それはそうだけどぉ、斜め前って微妙に遠くな
い!?神様の意地悪ー!」
と芽生はさらに頭を抱えた。
康汰《こうた》は私の幼なじみ。家がすぐ隣だった
から、親が仕事で帰りが遅くなる日などは互いの家
をよく行き来していた。1人で留守番が出来るよう
になってからは頻度はぐっと減ったけど、今でも家
族ぐるみで仲良くしている。小学生から始めたバレ
ーを高校でも頑張っていて、今はキャプテンをして
いるらしい。我が幼なじみ、ほんとすごいなぁ。
「まあ切り替えて席移動しよ!はい、荷物まとめ
て、早く早く!」
少しせっかちなところのある遥花がもう自分の荷物
をすべて抱えて私達を急かしたてる。
芽生はまだぶつぶつと文句を言っていたけど、遥花
を起こらせたら地獄をみることを痛いほど知ってい
るから反論はせずに荷物をまとめる。
「えーっと、ここかな」、「また隣じゃん!よろし
くー!」、「よろしくね!」
席替えという一大イベントにまだクラス中が浮き足
立っている中、私は左隣の席に目を向ける。誰も座
っていないってことは、この席は舜君の席かぁ。
クラス一緒になったの今年がはじめてだし、ペア活
動とか気まずいなぁ。
「それはそうだけどぉ、斜め前って微妙に遠くな
い!?神様の意地悪ー!」
と芽生はさらに頭を抱えた。
康汰《こうた》は私の幼なじみ。家がすぐ隣だった
から、親が仕事で帰りが遅くなる日などは互いの家
をよく行き来していた。1人で留守番が出来るよう
になってからは頻度はぐっと減ったけど、今でも家
族ぐるみで仲良くしている。小学生から始めたバレ
ーを高校でも頑張っていて、今はキャプテンをして
いるらしい。我が幼なじみ、ほんとすごいなぁ。
「まあ切り替えて席移動しよ!はい、荷物まとめ
て、早く早く!」
少しせっかちなところのある遥花がもう自分の荷物
をすべて抱えて私達を急かしたてる。
芽生はまだぶつぶつと文句を言っていたけど、遥花
を起こらせたら地獄をみることを痛いほど知ってい
るから反論はせずに荷物をまとめる。
「えーっと、ここかな」、「また隣じゃん!よろし
くー!」、「よろしくね!」
席替えという一大イベントにまだクラス中が浮き足
立っている中、私は左隣の席に目を向ける。誰も座
っていないってことは、この席は舜君の席かぁ。
クラス一緒になったの今年がはじめてだし、ペア活
動とか気まずいなぁ。