運命だと思ったのに
席が近いことから高見くんと話すことが増えた。高見くんと話していると不思議と笑顔になれた。

ある日、咲希に
「みきって高見のこと好きなの?」
と聞かれた。自分の中でも、好きなのかもと考えていた。気づくといつも高見くんのことを目で追ってしまっていた。でも、私は
「そんなことないよー!ぜんぜん好きじゃないよ」
と答えてしまった。

なんであんなこと言っちゃったの?
ほんとは好きかもしれないのに…

その時ぐらいから私は高見くんへの自分の気持ちを理解することができた。

咲希以外の友達にも高見くんのこと好きなのか聞かれるようになった。それでも本当のことはみんなに伝えられなかった。

< 5 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop