病弱プリンセス 〜ギャップ萌え男子は溺愛中。〜
「な、なんですか?」

「僕のことは怖くないの??嫌だったら僕は行くけど……。」

「大丈夫です…っ。男の子とも仲良くなりたいので!」

まだ男の子は怖いし緊張するけど、仲良くなれるようにしたい…。

今まで話してきた男の子の中で、昇君以外だったら夏目さんが1番怖くない気がする。

他の男の子みたくこっちをじーっと見たり、なんかめっちゃ近距離で話しかけたりしないからかな?

睨んできてるみたいだって思っちゃうし。

他の男の子もあんまり怖く無くなったらいいな。
出来ればみんなと仲良くしたいし。


夏目さんと話していたらあっという間に時間が過ぎた。

《キーンコーンカーンコーン》

5時間目の終わりをチャイムが告げる。

「あぁー。なっちゃった!僕、次の授業はさすがに出ないとやばいから、またねぇー。」

「そっか…。じゃあ、また今度。夏目さんと喋れて良かったです。」

またっていつだろう。きっともう機会はないだろうけど…。

「うん。僕も玲愛ちゃんと話せてよかった!また保健室で会えたらいいな〜!」

そう言って、夏目さんは自分のクラスへ戻って行った。

夏目さんもよかったと思ってくれたんだ。なんか嬉しい。
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