病弱プリンセス 〜ギャップ萌え男子は溺愛中。〜
でもやっぱ恥ずい…。

無言になっちゃったし…。

…あれ?昇くん、まだ顔赤いまま…?ほっぺ熱い…。


「どした、の?昇くん。顔赤い……………はぁ…もしかして私の風邪うつっちゃっら……?」

うぅん……熱でろれつが回らない……。

「いやっ。違っ、違うから大丈夫////心配しなくていい。」

「?……にゃらよかった。」

やっぱり昇くんも恥ずかしい、の…?

「……玲愛。そ、そろそろ寝た方が……///」

「そうだね…っ///」

《ぽすっ》

《ふぁさっ》

昇くんは私を優しく、ベッドに寝かせて布団までかけてくれた。

「ふぅ…。ほんと、玲愛は危なっかしいな。」

急な“男の子”の笑顔…!

でも、それは私が知ってる嫌な感情のこもった笑顔じゃなくて、優しい、かっこいい笑顔だった。

「っ……///」

「玲愛といるとドキドキする。」

ドキドキするって…。

そんなに心配かけてた…。

「心配かけて……ごめん…、」

「っ…//ドキドキってそっちじゃないんだけど。」(小声)

「?、なにか言った……?」

「いや、なんでもない//」

「そっか。」

まだ私の頭の中からあの笑顔が忘れられずにいた。

「っ、ゴホッゴホッ…コホッ」

「大丈夫か?何か薬とか………あれ、玲愛が自分で買ってきたのか?」

昇くんが指をさしたのはあの薬と冷えピタの箱だった。

< 20 / 23 >

この作品をシェア

pagetop