病弱プリンセス 〜ギャップ萌え男子は溺愛中。〜
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《ガラガラガラ…!》

「はぁはぁ…っ。すいません!1年の獅子野ですっ。クラスメイトの藤咲さんが…!!」

つ、着いた……。流石にダッシュはキツい。

「えっ。どうしたんですか!?藤咲さんは…。」

さすがに驚くよなぁ。前からよく保健室に行くはめにはなってたっ“ぽい”けど。

“ぽい”というのは、俺が違うクラスでなかなか会えないからだ。今日は学年での体育だったから気づけた。
できることなら俺も同じクラスが良かったのに……。

「少し説明して貰えますか?獅子野さん。」
「実は体育の時にーーーーー」

玲愛をベッドに寝かせて、事情を話したあとできる限りその場にいた。何とか他の授業の先生には説明をして、授業の最後の10分間は毎回保健室に行ってもいいことにしてもらえた。

玲愛の寝るベッドの縁に座る。

《ドキッ////》

え、まって、玲愛ってこんなに可愛かったか?
確かに隠れ美少女って噂は聞いてたけど…。寝顔可愛すぎ。

実は、俺は玲愛に小学校の頃から片思いしている。

キャラメル色の瞳も、優しい性格も、笑った笑顔も玲愛の全部が好きだ。
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