私の隣にいるのは…


「陽翔はねー、高3で生徒会長で、サッカー部の部長でー、成績も学年一位なのよ?」




『彼氏』の自慢話、か…



「っ…」




軽く下を向く俺に陽翔さんが声をかける。



「ときく…」


だけど俺はすかさず口を挟んだ。



「陽翔さん、よかったっすね。こんなに一途な女普通いないっすよ。小3から好きなんだもんな」

「ちょっ、ときっ、それは言わない約束でっ…」

今まで見たこともないほどに顔を真っ赤にするさの。

ただ単純にムカついた。

俺だって幼稚園の頃から好きだったのに…

さのの好きな人が、中学の生徒会長だって知ったから俺もなった。

さのがサッカーが好きだって言ってたからサッカー部のエースだってよばれるほどにも、なったのに…

結局…な…
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