辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
凝視しているのは、イレネにとっては初めて見るものばかりだからだろう。
「エル様ー! 今日はどうしたんですか?」
店先からぶんぶんと手を振っているのは、友達になったリクである。
(まずい!)
ラース達のあとを追いかけているのがばれたら困る。
「エルちゃん、あの子は?」
「友達!」
手招きすると、リクはバタバタとこっちにやってきた。手には雑巾を持ったまま。店の手伝いをしていたらしい。
「……あ」
エルの隣にイレネがいるのには気づいていなかったみたいで、リクは慌てて雑巾を後ろにやる。
「お友達のイレネちゃん。お友達のリク」
互いを引き合わせると、イレネはにこにことして手を差し出し、リクはもじもじとした。年上の綺麗なお姉さんに気後れしているのだろうか。
「俺、掃除してたから……」
「エル様ー! 今日はどうしたんですか?」
店先からぶんぶんと手を振っているのは、友達になったリクである。
(まずい!)
ラース達のあとを追いかけているのがばれたら困る。
「エルちゃん、あの子は?」
「友達!」
手招きすると、リクはバタバタとこっちにやってきた。手には雑巾を持ったまま。店の手伝いをしていたらしい。
「……あ」
エルの隣にイレネがいるのには気づいていなかったみたいで、リクは慌てて雑巾を後ろにやる。
「お友達のイレネちゃん。お友達のリク」
互いを引き合わせると、イレネはにこにことして手を差し出し、リクはもじもじとした。年上の綺麗なお姉さんに気後れしているのだろうか。
「俺、掃除してたから……」