辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
エルにとってはいい兄ではあるけれど、貴族の令嬢からしたら、物足りないのかもしれない。
だが、その答えをくれたのはイレネだった。
「もしかしたら、前の婚約者さんのことが忘れられないのかも」
「前の婚約者?」
「うん。すごく愛し合ってたんだって」
「婚約……愛し合ってた……?」
リティカには、幼い頃から決められた婚約者がいたそうだ。
両家の仲がよかったことから、自然と組まれた縁談だったそうだけれど、リティカも婚約者も相手を大切に思っていたらしい。
それは、幼いイレネの目から見ても「二人は特別」であることが伝わってくるほどだったとか。
だが、昨年、リティカの婚約者だった男性は、病気で亡くなってしまった。
だが、その答えをくれたのはイレネだった。
「もしかしたら、前の婚約者さんのことが忘れられないのかも」
「前の婚約者?」
「うん。すごく愛し合ってたんだって」
「婚約……愛し合ってた……?」
リティカには、幼い頃から決められた婚約者がいたそうだ。
両家の仲がよかったことから、自然と組まれた縁談だったそうだけれど、リティカも婚約者も相手を大切に思っていたらしい。
それは、幼いイレネの目から見ても「二人は特別」であることが伝わってくるほどだったとか。
だが、昨年、リティカの婚約者だった男性は、病気で亡くなってしまった。