辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「リティカ嬢が帰る前に、楽しいことができたらいいと思って。イレネちゃんもだけど」
「エルの場合、むしろそっちが本命だろ?」
ばれてた!
ラースとリティカの関係にエルが口を挟むつもりはないけれど、せっかくここまで来てくれた。イレネもいるし、皆で楽しいことがしたい。
縁談が成立しなかったとしても、いつか、リティカが「あの日は楽しかった」と思えるような、そんな思い出があればいい。
――とはいえ、ここは辺境伯領。
この地域では子供は五歳から森に入るとはいえ、ブラストビーの巣に蜂蜜を取りに行くのに、貴族のご令嬢をつきあわせるわけにもいかない。
それに、エルが持っている知識というのもそう多くないのだ。
そんな中エルが決めたのは、皆で料理をすることであった。
「エルの場合、むしろそっちが本命だろ?」
ばれてた!
ラースとリティカの関係にエルが口を挟むつもりはないけれど、せっかくここまで来てくれた。イレネもいるし、皆で楽しいことがしたい。
縁談が成立しなかったとしても、いつか、リティカが「あの日は楽しかった」と思えるような、そんな思い出があればいい。
――とはいえ、ここは辺境伯領。
この地域では子供は五歳から森に入るとはいえ、ブラストビーの巣に蜂蜜を取りに行くのに、貴族のご令嬢をつきあわせるわけにもいかない。
それに、エルが持っている知識というのもそう多くないのだ。
そんな中エルが決めたのは、皆で料理をすることであった。