辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
続くはずの言葉は、ハビエルがエルの側に来たことによって遮られた。ここでハビエルを拒むのは、もっとまずいような気がする。
(……私が、いろいろとできるのは前世からのアレだから……)
日頃の言動は身体に引きずられていることが多いし、エル自身それで正解だと思っている。前世の記憶がどうであれ、今は五歳の女の子。
前世の知識や経験がちょっと上乗せされているだけなのだ。そのエルとハビエルを比較するような発言をする王妃のやり方はあまりよくない気がする。
「殿下、一緒に行きましょう」
ハビエルの方に手を差し出す。きっと、彼は寂しいのだ。前世でエルも同じような経験をしてきたからわかる。
エルの差し出した手を取ったハビエルは、微妙な表情をしていた。
「僕は、お前なんて大嫌いだ!」
(……私が、いろいろとできるのは前世からのアレだから……)
日頃の言動は身体に引きずられていることが多いし、エル自身それで正解だと思っている。前世の記憶がどうであれ、今は五歳の女の子。
前世の知識や経験がちょっと上乗せされているだけなのだ。そのエルとハビエルを比較するような発言をする王妃のやり方はあまりよくない気がする。
「殿下、一緒に行きましょう」
ハビエルの方に手を差し出す。きっと、彼は寂しいのだ。前世でエルも同じような経験をしてきたからわかる。
エルの差し出した手を取ったハビエルは、微妙な表情をしていた。
「僕は、お前なんて大嫌いだ!」