辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
 エルが作ったパウンドケーキやクッキーを差し入れしたので、メルリノにも情報を回してくれたそうだ。メルリノについていけば、街でいい人に出会えるかもしれない。
「なんでも、王宮の菓子職人にも匹敵する腕の持ち主だそうですよ」
「飴細工が?」
「いえ、他の菓子も美味しいと聞きました」
「美味しいお菓子作れるのに飴屋さんなの?」
 もしかして、怪我をしたとかなんらかの事情で、職人を続けられなくなったのだろうか。お菓子作りには意外と体力を使うというのをエルは知っている。
 騎士団全員の分のお菓子を作ろうと思ったら、ものすごく大変なのだ。便利な道具をいろいろと開発してもらっているけれど、エル一人では追いつかない。
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