辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「――ぎゃっ!」
けれど、塀をよじ登ろうとするクレオの顔にスズが張り付いた。慌てたクレオは、手を滑らせて地面に落ちた。
「クレオ、何をして――」
再びエルが問いかけるも、クレオはまた身を翻して逃げ出そうとする。荷物だけはしっかり片手に持ったまま。
「ジェナ!」
横から飛び込んできたジェナにクレオの足が止まる。向きを変えた先には、ベティ。
さらに向きを変えて逃げ出す――再び塀の方へ。けれど、そこに素早く回り込んだのはハビエルだった。
「――止まれ!」
通せんぼするみたいに、両手を広げて立ったハビエルが叫ぶ。
そのとたん、クレオはぴたっと固まった。王族の命令に逆らうのはよくないというのはちゃんとわかっていたみたいでよかった。
「クレオ?」
けれど、塀をよじ登ろうとするクレオの顔にスズが張り付いた。慌てたクレオは、手を滑らせて地面に落ちた。
「クレオ、何をして――」
再びエルが問いかけるも、クレオはまた身を翻して逃げ出そうとする。荷物だけはしっかり片手に持ったまま。
「ジェナ!」
横から飛び込んできたジェナにクレオの足が止まる。向きを変えた先には、ベティ。
さらに向きを変えて逃げ出す――再び塀の方へ。けれど、そこに素早く回り込んだのはハビエルだった。
「――止まれ!」
通せんぼするみたいに、両手を広げて立ったハビエルが叫ぶ。
そのとたん、クレオはぴたっと固まった。王族の命令に逆らうのはよくないというのはちゃんとわかっていたみたいでよかった。
「クレオ?」