辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
クレオは、今回王都から送られてきた騎士の中で一番若い。王都への往復に慣れるというのも訓練の一環で、王都に戻ってきたからと言っても自由に出かけることは許されない。
(一応、お休みの日もあったはずなんだけど……)
護衛で来ているとはいえ、辺境伯家はブラックではないのでちゃんと丸一日お休みになるよう調整はしている。その一日でクレオの行きたいところを全部まわれないというのであれば気の毒ではあるが、騎士団に所属する者として脱走はいかがなものか。
「だいたい、辺境伯領の騎士なんてたいしたことな――」
口にしかけて、クレオはそこで口をつぐんでしまった。
辺境騎士団員の技量と、王都の騎士団員の技量の差は、クレオはよく知っているはずだ。だって、彼自身、身を持ってそれを経験しているのだから。
(一応、お休みの日もあったはずなんだけど……)
護衛で来ているとはいえ、辺境伯家はブラックではないのでちゃんと丸一日お休みになるよう調整はしている。その一日でクレオの行きたいところを全部まわれないというのであれば気の毒ではあるが、騎士団に所属する者として脱走はいかがなものか。
「だいたい、辺境伯領の騎士なんてたいしたことな――」
口にしかけて、クレオはそこで口をつぐんでしまった。
辺境騎士団員の技量と、王都の騎士団員の技量の差は、クレオはよく知っているはずだ。だって、彼自身、身を持ってそれを経験しているのだから。