辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
けれど、クレオは辺境に来ることになった。ということは、クレオを辺境にやろうと決めた人は、クレオに期待しているのだろう。
「……別に、脱走するつもりじゃなかったと言ってるのに!」
残念なことに、その思いはクレオには届いていないようだ。だが、今のエルが彼に言ってやれるのは、こんなことぐらいしかない。
「エル嬢、あっちに戻ろう? クレオもね」
ハビエルの言葉に、しぶしぶクレオはうなずく。
(あとで、クレオのことはお父様に話しておかなくちゃ)
クレオが何を抱え込んでいるのかエルにはわからないけれど、父はそのあたりの事情もちゃんと汲んでくれるだろう。エルは父のことをとても信頼しているのだ。
「……別に、脱走するつもりじゃなかったと言ってるのに!」
残念なことに、その思いはクレオには届いていないようだ。だが、今のエルが彼に言ってやれるのは、こんなことぐらいしかない。
「エル嬢、あっちに戻ろう? クレオもね」
ハビエルの言葉に、しぶしぶクレオはうなずく。
(あとで、クレオのことはお父様に話しておかなくちゃ)
クレオが何を抱え込んでいるのかエルにはわからないけれど、父はそのあたりの事情もちゃんと汲んでくれるだろう。エルは父のことをとても信頼しているのだ。