辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「クレオ、兄さんが下がってろって言って――」
あっという間に近づいてきたのは、大きな魔物だった。前世で大きさが近いものと言えば路線バス――だろうか。
海水に濡れた身体は艶々としている。まるで巨大なアシカ。でも、アシカのような愛らしさはない。
フシューッと魔物が鼻から息を吐く。そして、魔物は頭の位置を低くした。
かと思うと、ぐるりと頭を巡らせる。
「すごく速いっ!」
見ているエルが驚きの声をあげたのも当然だった。魔物は、海から上がってきたばかりとは思えないほど俊敏な動きで、砂浜の上を滑るように動く。
真っ先に魔物が向かったのは、クレオの方だった。
「わあっ!」
クレオは慌てて剣をふるうも、魔物の勢いにはかなわない。振りおろした剣はひれであっという間に跳ね飛ばされる。
あっという間に近づいてきたのは、大きな魔物だった。前世で大きさが近いものと言えば路線バス――だろうか。
海水に濡れた身体は艶々としている。まるで巨大なアシカ。でも、アシカのような愛らしさはない。
フシューッと魔物が鼻から息を吐く。そして、魔物は頭の位置を低くした。
かと思うと、ぐるりと頭を巡らせる。
「すごく速いっ!」
見ているエルが驚きの声をあげたのも当然だった。魔物は、海から上がってきたばかりとは思えないほど俊敏な動きで、砂浜の上を滑るように動く。
真っ先に魔物が向かったのは、クレオの方だった。
「わあっ!」
クレオは慌てて剣をふるうも、魔物の勢いにはかなわない。振りおろした剣はひれであっという間に跳ね飛ばされる。