辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
そして、魔族だというネーネの力を見せられたとたん、いいようのない恐怖に見舞われた。辺境伯家に品物を届けに来た時には、そんなそぶりも見せなかったというのに。
圧倒的な存在感。
自身を含めて七人乗った馬車を軽々と宙に浮かせたネーネは、そのまま魔族領まで一行を運んでみせた。疲れた顔などまるで見せずに。
彼女が暮らしているという村を訪れた時には、もっと恐ろしい目にあわされた。海から出てきた巨大な魔物。
クレオ一人では、まったく歯が立たなかった。
もし、魔族と呼ばれている人達が人間の世界を蹂躙しようと思ったら、簡単にできるだろう。でも、ネーネ達の暮らしを見ていたら、そもそも興味がないのではないかと思えてきた。
(……あんな化け物がいるなんて、わかるはずないだろ)
圧倒的な存在感。
自身を含めて七人乗った馬車を軽々と宙に浮かせたネーネは、そのまま魔族領まで一行を運んでみせた。疲れた顔などまるで見せずに。
彼女が暮らしているという村を訪れた時には、もっと恐ろしい目にあわされた。海から出てきた巨大な魔物。
クレオ一人では、まったく歯が立たなかった。
もし、魔族と呼ばれている人達が人間の世界を蹂躙しようと思ったら、簡単にできるだろう。でも、ネーネ達の暮らしを見ていたら、そもそも興味がないのではないかと思えてきた。
(……あんな化け物がいるなんて、わかるはずないだろ)