辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
前回脱走を企てたクレオは、再び王都行きのメンバーに入れられていた。
ロドリゴはしばらくクレオを側に置いておきたいらしい。
クレオは複雑な顔でネーネの隣に座っている。魔族領でロドリゴに褒められたりいさめられたりしたけれど、まだネーネの隣にいるのには慣れないらしい。
「じゃー、行くわよ……」
ネーネの声が御者台からした。ふっと浮き上がる馬車の感覚はもう何度も味わったもの――かと思えば、少しずつ速度が上がり始めた。
「わあ、速い速い!」
窓の外を見ていたエルが感嘆の声をあげたのも当然だ。速度はぐんぐん上がっていって、流れるように眼下の景色が移り変わる。
「いつ見ても、すごい緻密な魔力の使い方ですよね」
ロドリゴはしばらくクレオを側に置いておきたいらしい。
クレオは複雑な顔でネーネの隣に座っている。魔族領でロドリゴに褒められたりいさめられたりしたけれど、まだネーネの隣にいるのには慣れないらしい。
「じゃー、行くわよ……」
ネーネの声が御者台からした。ふっと浮き上がる馬車の感覚はもう何度も味わったもの――かと思えば、少しずつ速度が上がり始めた。
「わあ、速い速い!」
窓の外を見ていたエルが感嘆の声をあげたのも当然だ。速度はぐんぐん上がっていって、流れるように眼下の景色が移り変わる。
「いつ見ても、すごい緻密な魔力の使い方ですよね」