辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
だが、貴族のご婦人達は、次から次へとテーブルの上のスイーツに手を伸ばす。あくまでも、上品さは失わないように注意しながら。
「カップケーキのクリームをチョコレートクリームにするのも気分が変わっていいわね」
「パイに入れたらどうなるかしら」
「フルーツにも合うと思うの」
さっそくフルーツに合わせることを思いついた人がいる。
ハビエルの横で女性達の話に耳を傾けていたエルはびっくりした。チョコレートとイチゴは合うし、前世ではドライオレンジにチョコレートをまぶしたオランジェットなんてものもあった。
美味しいものにかける情熱というのは、どこでも変わらないもののようだ。
「エル嬢、エル嬢はどれが好き?」
「殿下、エル――じゃなかった、私は、カップケーキが美味しいと思う」
「カップケーキのクリームをチョコレートクリームにするのも気分が変わっていいわね」
「パイに入れたらどうなるかしら」
「フルーツにも合うと思うの」
さっそくフルーツに合わせることを思いついた人がいる。
ハビエルの横で女性達の話に耳を傾けていたエルはびっくりした。チョコレートとイチゴは合うし、前世ではドライオレンジにチョコレートをまぶしたオランジェットなんてものもあった。
美味しいものにかける情熱というのは、どこでも変わらないもののようだ。
「エル嬢、エル嬢はどれが好き?」
「殿下、エル――じゃなかった、私は、カップケーキが美味しいと思う」