辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「僕はクッキーかなぁ……」
口の周りをチョコレートクリームでべたべたにしながらカップケーキを食べていたハビエルが笑う。最初に出会った時とは別人みたいだ。
たぶん、王妃がエルに構うのが面白くなかったのだろうし、彼のその気持ちはエルにもわかる。こうして一緒に時間を過ごしていると、本来の彼は優しいというのもわかるし。
「辺境伯夫人、このお菓子はいつから売り出すのかしら?」
「蜂蜜クッキーのお店の商品に加わると思っていたのだけれど、まだ置く予定はないの?」
口々にご婦人達に問われ、ロザリアは残念そうに首を横に振る。
「……それが、チョコレートってなかなか手に入らないでしょう……? 入手が容易なものなら、ものによってはレシピをお渡しすることもできたのに」
口の周りをチョコレートクリームでべたべたにしながらカップケーキを食べていたハビエルが笑う。最初に出会った時とは別人みたいだ。
たぶん、王妃がエルに構うのが面白くなかったのだろうし、彼のその気持ちはエルにもわかる。こうして一緒に時間を過ごしていると、本来の彼は優しいというのもわかるし。
「辺境伯夫人、このお菓子はいつから売り出すのかしら?」
「蜂蜜クッキーのお店の商品に加わると思っていたのだけれど、まだ置く予定はないの?」
口々にご婦人達に問われ、ロザリアは残念そうに首を横に振る。
「……それが、チョコレートってなかなか手に入らないでしょう……? 入手が容易なものなら、ものによってはレシピをお渡しすることもできたのに」