辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
国王が正式に魔族領との交易を認めてくれたので、ネーネがこちらに来てくれる頻度も上がった。エルが欲しい調味料や食材が、以前よりもずっと容易に入手できるようになったのだ。
「トルテが焼いてくれたから、すごく美味しい!」
トルテは辺境伯領にいついてしまった。王都に両親と兄を残しているけれど、生活の基盤はこちらに置くつもりらしい。
トルテの腕は、王都でもかなりのもの。腕だけならば、王宮で働いてもおかしくはなかったそうだ。貴族の家で働けなかったから、最初からその機会を奪われていたけれど。
だが、それで辺境伯領まで来てくれる気になったのだから、何があるかわからない。
「ラース様、ここにいらしたんですね。お手紙が届いていますよ」
「お、ありがとう!」
「トルテが焼いてくれたから、すごく美味しい!」
トルテは辺境伯領にいついてしまった。王都に両親と兄を残しているけれど、生活の基盤はこちらに置くつもりらしい。
トルテの腕は、王都でもかなりのもの。腕だけならば、王宮で働いてもおかしくはなかったそうだ。貴族の家で働けなかったから、最初からその機会を奪われていたけれど。
だが、それで辺境伯領まで来てくれる気になったのだから、何があるかわからない。
「ラース様、ここにいらしたんですね。お手紙が届いていますよ」
「お、ありがとう!」