辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
ジャンが持ってきてくれたラース宛の手紙。ちらりと見たら、リティカの家の封蝋が押されていた。
一礼したジャンは、棚の上にいる精霊達に何か話しかけている。精霊達も、身体を震わせて合図しているから、たぶん会話が成立しているのだろう。
(……ふむふむ)
ラースとリティカの仲は、今のところ文通という形に落ち着いたらしい。
イレネも心配していたから、今度イレネに手紙を書いてやろう。余計なことは言わずに、見守った方がいい。
今のところラースもまたリティカを見守る姿勢のようで、二人の関係が進展したわけではなさそうだ。
「お、ここにいたか――夕食前に食べ過ぎるなよ」
厨房に入ってきたロドリゴは、クッキーを一枚持っていく。それから片手でひょいとエルを抱き上げた。
「今日は何を作るんだ?」
一礼したジャンは、棚の上にいる精霊達に何か話しかけている。精霊達も、身体を震わせて合図しているから、たぶん会話が成立しているのだろう。
(……ふむふむ)
ラースとリティカの仲は、今のところ文通という形に落ち着いたらしい。
イレネも心配していたから、今度イレネに手紙を書いてやろう。余計なことは言わずに、見守った方がいい。
今のところラースもまたリティカを見守る姿勢のようで、二人の関係が進展したわけではなさそうだ。
「お、ここにいたか――夕食前に食べ過ぎるなよ」
厨房に入ってきたロドリゴは、クッキーを一枚持っていく。それから片手でひょいとエルを抱き上げた。
「今日は何を作るんだ?」