辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
「何がいい? エル、今考えてるところ」
 抱き上げてもらったので、エルからもしっかり抱きついて、ロドリゴの頬に自分の頬を擦り寄せる。髭が伸びかけているみたいでちょっと痛い。
「肉!」
 真っ先にラースが手を上げる。ざっくりしすぎていて、参考にならない。
「唐揚げもいいですね」
 とメルリノ。そういえばしばらく唐揚げは作っていない。フェザードランの肉はまだ残っていたはず。
「カレー作るなら、手伝う!」
 ハロンは、すっかりカレーが気に入ったらしい。わかる。あれは一度食べたら病みつきになってしまう。
「ネーネに香辛料の追加を頼んであるから、遠慮なく使え」
「お父様も、カレーご希望?」
 どうやら、ロドリゴもカレーが気に入ったようだ。唐揚げというメルリノの希望に添えないのは申し訳ない気もする。
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