辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
エルが話しかけると、ジェナとベティは静かに身体を揺らす。
兄達からぬいぐるみをもらったのは、エルが森で拾われてすぐのこと。あんなにも手触りのいいぬいぐるみを抱きしめたのは初めてだった。
「できた! 綿をつめる!」
足の部品が出来上がったので、用意しておいた綿を詰める。ぎゅうぎゅうと力いっぱい詰めていたら、隣で作業していた人がのぞいてきた。
「見せてください。もう少しぎゅぎゅっと詰めた方がいいですね」
部品が縫い上がる度に、こうやって隣で作業している人がエルの様子を見てくれる。エル一人で作るよりずっといい。
「ありがとう!」
「どういたしまして。エル様、それが終わったら、口を縫って閉じてください」
「はーい。楽しいねぇ……」
兄達からぬいぐるみをもらったのは、エルが森で拾われてすぐのこと。あんなにも手触りのいいぬいぐるみを抱きしめたのは初めてだった。
「できた! 綿をつめる!」
足の部品が出来上がったので、用意しておいた綿を詰める。ぎゅうぎゅうと力いっぱい詰めていたら、隣で作業していた人がのぞいてきた。
「見せてください。もう少しぎゅぎゅっと詰めた方がいいですね」
部品が縫い上がる度に、こうやって隣で作業している人がエルの様子を見てくれる。エル一人で作るよりずっといい。
「ありがとう!」
「どういたしまして。エル様、それが終わったら、口を縫って閉じてください」
「はーい。楽しいねぇ……」