辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
エルは隣に座っている人に教わりながら、ぬいぐるみを丁寧に組み立てていく。
白い毛皮を使ったのは失敗だったかも。縫っている間も汚れが気になる。縫い上げたら、メルリノに綺麗にしてもらおう。
(でも、一個作ったら次はもっと上手に作れるはずだもんね)
外からは見えないのだが、手足のところには、部品を仕込んで動くように作ってある。どんな格好で座らせたら可愛いだろうか。
目に使われているのは、丸く黒く輝く飾りボタン。
昔はロザリアのコートについていたボタンだと聞いた。生地が傷んでコートは処分したけれど、ボタンはいずれ使うかもと取っておいたそうだ。
鼻は黒い糸で刺繍した。口も黒い糸で刺繍してみた。
「でーきーたー!」
最後の部品を縫い留めて、エルは満足した声をあげた。
白い毛皮を使ったのは失敗だったかも。縫っている間も汚れが気になる。縫い上げたら、メルリノに綺麗にしてもらおう。
(でも、一個作ったら次はもっと上手に作れるはずだもんね)
外からは見えないのだが、手足のところには、部品を仕込んで動くように作ってある。どんな格好で座らせたら可愛いだろうか。
目に使われているのは、丸く黒く輝く飾りボタン。
昔はロザリアのコートについていたボタンだと聞いた。生地が傷んでコートは処分したけれど、ボタンはいずれ使うかもと取っておいたそうだ。
鼻は黒い糸で刺繍した。口も黒い糸で刺繍してみた。
「でーきーたー!」
最後の部品を縫い留めて、エルは満足した声をあげた。