辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
微笑ましそうな職人達に見送られ、エルはロドリゴのいる執務室へと足を向けた。きちんとノックをして、入室の許可を得てから部屋に入る。
「お父様、ジャンさん、見て! エルの新しいお友達!」
「新しい精霊……ですか」
「何の役に立つんだ、そいつ。ジェナとベティは料理ができるが……」
新しい精霊を紹介するために執務室に行ったら、ジャンは興味深そうにスズをのぞき、ロドリゴは人差し指でスズの額(ひたい)をつついた。
「あっ!」
そんなに強い力ではなかったのだろうが、ロドリゴにつつかれたスズは、ジェナから転がり落ちそうになった。
慌ててエルがすくい上げようとしたら、スズはふわりと自分で体勢を立て直す。そのままふわふわ空中を漂って、ジェナの上に着地した。
「お父様、ジャンさん、見て! エルの新しいお友達!」
「新しい精霊……ですか」
「何の役に立つんだ、そいつ。ジェナとベティは料理ができるが……」
新しい精霊を紹介するために執務室に行ったら、ジャンは興味深そうにスズをのぞき、ロドリゴは人差し指でスズの額(ひたい)をつついた。
「あっ!」
そんなに強い力ではなかったのだろうが、ロドリゴにつつかれたスズは、ジェナから転がり落ちそうになった。
慌ててエルがすくい上げようとしたら、スズはふわりと自分で体勢を立て直す。そのままふわふわ空中を漂って、ジェナの上に着地した。