辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~ 2
第二章 辺境伯家にお嫁さんが来るかもしれません
王都の騎士団から辺境伯領の騎士団に出向してきた騎士達が、王都に戻る日が近くなってきた。彼らは、荷物の整理を始めている。
「あれ、アルドは王都に戻らないの?」
「俺はまだ、辺境にいろって言われてるっすねぇ……」
エルに問われたアルドは、頭をかいた。王都で暮らしたいはずなのに、まったく悔しそうには見えない。
「いいの? 王都で結婚式するって言ってたでしょ?」
「結婚式はあっちでやるけど、エミーがこっちに来てくれるから問題ないっす。それに、ここは食い物が美味い」
エミーの名前を口にする時、アルドは本当にわかりやすくでれでれの顔になる。こんな顔をするようになるなんて、初対面の時には想像もできなかった。
「それは、エルのおかげ!」
笑ったエルは、胸を張う。
辺境騎士団の料理事情が大いに改善したのは、エルの手腕によるところが大きい。それは、エルだけではなく他の人達も認めているところでもあった。
「エミーさん、こっちで暮らすのだいじょーぶ?」
「あれ、アルドは王都に戻らないの?」
「俺はまだ、辺境にいろって言われてるっすねぇ……」
エルに問われたアルドは、頭をかいた。王都で暮らしたいはずなのに、まったく悔しそうには見えない。
「いいの? 王都で結婚式するって言ってたでしょ?」
「結婚式はあっちでやるけど、エミーがこっちに来てくれるから問題ないっす。それに、ここは食い物が美味い」
エミーの名前を口にする時、アルドは本当にわかりやすくでれでれの顔になる。こんな顔をするようになるなんて、初対面の時には想像もできなかった。
「それは、エルのおかげ!」
笑ったエルは、胸を張う。
辺境騎士団の料理事情が大いに改善したのは、エルの手腕によるところが大きい。それは、エルだけではなく他の人達も認めているところでもあった。
「エミーさん、こっちで暮らすのだいじょーぶ?」