辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
この指輪をする事で私がテオ様の物になったのだと、その証のように感じて、指輪にキスをした。
「ロザリア、デボンの森で君に初めて出会ってからずっと、私の心は君にしか動かない。私の世界は常に君が中心なんだ。これからもずっと、一生私のそばにいて笑っていてほしい…………愛している、私のロザリー……」
「テオ様……私も愛しています、ずっと」
神聖な教会で、二人だけで誓いのキスをした――――
私はこの日の事を生涯忘れない――
どんなに辛い事が起きてもベルンシュタットに来てからのキラキラした思い出が、私を奮い立たせてくれるから。