辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~


 ここで回る時に後ろ足を――――――出来た!


 「出来ましたわ!先生!」

 「エクセレント!そこが出来るようになればもう大丈夫です。あとは流れの中でミスをしないように頑張りましょう」

 「はい!」


 そうして先生のレッスンも実を結び、私はダンスの腕もメキメキ上がっていった。これで舞踏会で踊る時も大丈夫ね!そんな事をしている内にあっという間に舞踏会の前日になり、テオ様が頼んでくれたドレスが運び込まれたのだった――


 
 ~・~・~・~



 「ロザリア様!ようやく来ましたよ~~旦那様が頼んでくださったドレスです!お隣の部屋に飾ってありますので、こちらです!」


 エリーナが喜び勇んで知らせに来てくれた。ついにドレスが届いたのね!どんなドレスを頼んでくれたのかしら…………私はドキドキしながら隣の部屋へ恐る恐る移動した。


 侍女長のモネや侍女たち、エリーナが並んで待っていてくれて、その先に眩いばかりのドレスが飾られていた――


 「まあ……………………素晴らしすぎて言葉にならないわ…………」
< 130 / 212 >

この作品をシェア

pagetop