辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
モネの言葉で覚悟が出来た。着こなす事が出来ようと出来まいと、私が着る以外の選択肢はない、そう思うと明日は頑張ろうと思う事が出来た。
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「ロザリア様、いよいよ今日ですね!朝から念入りにお体に磨きをかけましょう!」
エリーナは私以上に気合が入っていて、朝から準備をすると言っているわ…………舞踏会は夜なのに。でもベルンシュタットから王宮は少し遠いので、早めに準備してお城を出発しなくてはならない。
のんびりはしていられないわね。
私は朝から湯浴みをして、体をマッサージし、香油をぬってツヤツヤにした後、髪のケアまで一通りされた時点でお昼が過ぎていた。
その後お化粧を施され、髪をセットしてあのゴージャスなドレスを着る――
テオ様には前日の夜にお礼を伝えた。あんな素晴らしいドレスの計画をいつ立てていたのかと聞いたら、私の15歳の誕生日に贈った首飾りのデザインを見た時に考えついたのだと話してくれて……そんな前から計画をしていてくれたのかと感動してしまった。
テオ様の心遣いがこもったドレスだから、一生大切にしたい。