辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
レナルドはテオ様にニッコリ笑っている。これは認めざるを得ない状況だわ……陛下も凄いし、レナルドも凄い…………
「…………ふふっレナルドがいてくれたら庭の手入れが、また楽しみになるわね。これからもよろしくね」
レナルドは万歳をしながら喜び、テオ様は頭を抱えている様子だったけど、私も陛下も許可を出してしまったから容認するしかなくなってしまったわね。
「………………仕方ないな。後日ベラトリクス様の墓をベルンシュタットに移そう。今日はひとまず帰ろうか」
『はい!』
私とレナルドが同時に返事をして、私たちはその場を後にした――――お母様、今度こそ祖国に還りましょうね――――――