辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~

 そしてそこへ国王夫妻が現れて国王は私の隣に、王妃殿下はテオ様の隣に立ち民に手を振ると、更に大きな歓声が沸き起こったのだった。


 

 ~・~・~・~
 
 
 

 その後はお祝いパーティーが続き、夜遅くにベルンシュタットに戻ると、長い間お待たせしてしまった初夜を迎える事になる。


 私は夜のそういう事の知識が全くなかったので、度々旦那様を困らせてしまったのだけど、緊張で何が何だか分からない私を優しく導いてくださって…………無事に結ばれる事が出来た……とホッとしたのも束の間、テオ様は朝方まで離してくれなかったのだった――――


 夕方まで起き上がる事も出来ずにいた私は、エリーナに「お熱い夜でしたのね!」と冷やかされて本当に恥ずかしかった…………その事をテオ様に伝えても「また今夜も励まないとな」と言われて終ってしまう。

 しばらくはベッドで離してくれないだろうなと諦めて、新婚気分を味わう事にしよう。
< 211 / 212 >

この作品をシェア

pagetop