辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~

夢で旦那様に逢えたのでーー



 翌日、朝からよく晴れていて暖かかったので、予定通り庭園にはテオドール様と二人で行く事にした。テオドール様は終始ニコニコご機嫌で、それがかえって怖いような……

 そして庭園に着くと、庭師のレナルドが朝からせっせと庭仕事に励んでいるのが見えた。


 「おはよう、レナルドさん。朝から精が出るわね」

 「おはようございます、奥様。旦那様も!このようなところに来ていただき恐縮です!」

 「ああ、励んでいるようだね。ここはあまり使われる事がなかったけど……ロザリアが来たからにはとびきり綺麗に仕上げてほしい」


 私の為?それはどういう事だろう…………不思議に思っているとテオドール様が察したのか説明してくれた。


 「……これから社交界に出て友達などが出来たら、ここでお茶をするのもいいんじゃないかな。それに私とも散歩したり、お茶したりしてほしいし……」

 「も、もちろんです!私も一緒に散歩したり、お茶したりしたいです……」
< 47 / 212 >

この作品をシェア

pagetop