辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
ベルンシュタット辺境伯の一筋の光 ~テオドールSide~
私は、真夏の太陽が照り付ける暑い日にベルンシュタット辺境伯の後継者として生を受けた。
父は厳格な人で、母は穏やかな人だったが、私が5歳の時に母は流行病で亡くなる。父は元々厳格な人だったのに母が亡くなってから、私を立派な後継者にしようと更に厳しくなっていった。
今となっては父の厳しさに感謝している。恵まれた肉体はどんどん成長し大きくなり、父の厳しさのおかげもあって私はめきめき頭角を現し、13歳になる頃には後継者として申し分ないと言われるほどに成長し、功績をあげていた。
そして14歳の時に父が戦場で負った傷が治らず亡くなり、ベルンシュタット辺境伯を継ぐ事となる。そこからは戦場と城の行き来のみの生活だった。
ボルアネアは豊富な資源もあって、流通も盛んで、商業が栄えている。そのボルアネアの豊富な資源を求めて、他国は戦を仕掛けてくるのが後を絶たない。