辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~
「ロザリア様!」「奥様!」
テオドール様にそこまでご迷惑をおかけしていたなんて………………
あの時の会話の何もかもにショックを受けている自分がいる。テオドール様はどんな時も私にしっかりと説明してくれたし、思いを伝えてくれていた。でも今回は私には内緒でかつての婚約者の方に私の事を相談をしていて…………
私は元婚約者の方に相談をされていた事が相当ショックだったらしい。さっきの状況を思い出すだけで息が出来なくなる。
何よりテオドール様が私との結婚を間違いだったと……この生活に耐えている?…………だから最近は会話も減って、笑顔も減ってしまって……いつの間にかそこまで迷惑をかけていたんだという現実が、私を打ちのめした。
どこで間違ったのだろう。
いつからやり直せば、元に戻せるのだろうか。いっそベルンシュタットに嫁ぎに来なければ……それ以前にテオドール様に出会った時にテオドール様の手によって亡き者とされていた方が幸せだったのだろうか――――
ベルンシュタットに来て本当に幸せだったから、失う辛さを忘れてしまっていた。
私はとんでもない勘違いをしてしまったのだわ…………少しは愛されているのかもって。