辺境伯様と白い結婚~敵国の王女のはずが旦那様の甘やかしが止まりません~

 「ふふっ私もクマさんのようだと思った事はあります。あ、でも悪い意味ではなく、とても可愛らしいと思って……」


 思わずテオ様の事を可愛らしいと言ってしまった。恥ずかしい――――


 「………………ロザリアは、とても可愛らしい方ね。これではテオドールもイチコロだわ…………」

 「…………分かるだろう………………いつもこうなんだ……」


 テオ様とステファニー様は顔を片手で覆いながら悶絶しているようで分かり合っているような…………とりあえず仲が良いという事は分かった気がする。

 
 「……それで今日は何の用で来たのだ?」

 「つれないわね、今日はあなたの奥様と親睦を深めにきたのよ。前回来た時にとっても迷惑をかけてしまったし、お詫びも兼ねて、ね」


 そう言って私にウィンクをしてくるステファニー様は、とてもチャーミングな方で、私もお近づきになりたいと思わせてくれる方だった。
 

 
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