嘘を吐く貴方にさよならを
今日の授業も無事に終わり、一華と真理は約束通りに職員室へと向かった。
中を覗くと、朝花がパソコンを操作している姿を発見。
他の教師はいないようで、今を逃すまいと二人は頷き合い朝花の元へと向かった。
「侭先生」
「あら、蝶赤さんに糸桐さんじゃない。珍しいわね、どうしたのかしら」
パソコン作業を一時中断し、朝花は二人に振り向いた。
「先生は黒華先輩と義姉弟なんですよね?」
「そうよ」
「黒華先輩の個性の花って何ですか?」
真理が躊躇することなく問いかけると、朝花が一瞬だけ瞳を揺らす。
数回瞬きをした後、何かを誤魔化すように目線を逸らした。
「貴方達は、何故それを聞くのかしら?」
何かを誤魔化すように問いかけた朝花に、真理はいつもと雰囲気が違う彼女に戸惑いながらも、ありのままを伝える。
「えっと……。黒華先輩が一華に告白をしたんです。まだお互い知らないようで、一華は断ったのですが、諦めないというような言葉を言われたみたいで。少しでも相手の事を知ったら心境が変わるかもと思い先生に聞いたのですが……。駄目でしたか? どうしても、本人には聞きにくくて……」
「──え、優輝が、告白?」
「はい。してきたみたいですよ?」
まさか、朝花が知らないとは思っておらず、一華と真理は顔を見合せた。
中を覗くと、朝花がパソコンを操作している姿を発見。
他の教師はいないようで、今を逃すまいと二人は頷き合い朝花の元へと向かった。
「侭先生」
「あら、蝶赤さんに糸桐さんじゃない。珍しいわね、どうしたのかしら」
パソコン作業を一時中断し、朝花は二人に振り向いた。
「先生は黒華先輩と義姉弟なんですよね?」
「そうよ」
「黒華先輩の個性の花って何ですか?」
真理が躊躇することなく問いかけると、朝花が一瞬だけ瞳を揺らす。
数回瞬きをした後、何かを誤魔化すように目線を逸らした。
「貴方達は、何故それを聞くのかしら?」
何かを誤魔化すように問いかけた朝花に、真理はいつもと雰囲気が違う彼女に戸惑いながらも、ありのままを伝える。
「えっと……。黒華先輩が一華に告白をしたんです。まだお互い知らないようで、一華は断ったのですが、諦めないというような言葉を言われたみたいで。少しでも相手の事を知ったら心境が変わるかもと思い先生に聞いたのですが……。駄目でしたか? どうしても、本人には聞きにくくて……」
「──え、優輝が、告白?」
「はい。してきたみたいですよ?」
まさか、朝花が知らないとは思っておらず、一華と真理は顔を見合せた。