制服レモネード
「ではっ!」
「あ、ちょ、梓葉っ」
私は、まだ納得いっていないという顔をする矢吹さんを置いて急いでレジへと走る。
ずっと、矢吹さんにしてもらってばかりだもん。
私だってなにかお礼がしたいから。
──バタン
「まっじか〜!天気予報では1日晴れって言ってたのに」
「土砂降りでしたね〜」
駐車場の車に慌てて乗り込む。
園を出る寸前に、いきなり土砂降りの雨が降り出して、おかげで私と矢吹さんは揃ってびしょ濡れである。
「あ〜、でもほんっとひっさびさに楽しかった!」
「はい、私もとっても楽しかったです!一緒に来てくれて本当にありがとうございました!」
大雨に打たれるのでさえ、おかしくて、矢吹さんに腕を掴まれて雨の中を走っている間も、この時間が終わってほしくないと思った。
「こちらこそ、誘ってくれてありがとう」
こんな子供の相手なんて、きっと疲れるはずなのに。
そんな顔一切見せずに優しい笑顔でありがとうと言ってくれる矢吹さんに、また胸がキュンとして。
今までで一番楽しかったと思えるくらい。
これ以上ないんじゃないかってくらい、幸せだった。心の底から、終わってほしくなんかない。
「あ、ちょ、梓葉っ」
私は、まだ納得いっていないという顔をする矢吹さんを置いて急いでレジへと走る。
ずっと、矢吹さんにしてもらってばかりだもん。
私だってなにかお礼がしたいから。
──バタン
「まっじか〜!天気予報では1日晴れって言ってたのに」
「土砂降りでしたね〜」
駐車場の車に慌てて乗り込む。
園を出る寸前に、いきなり土砂降りの雨が降り出して、おかげで私と矢吹さんは揃ってびしょ濡れである。
「あ〜、でもほんっとひっさびさに楽しかった!」
「はい、私もとっても楽しかったです!一緒に来てくれて本当にありがとうございました!」
大雨に打たれるのでさえ、おかしくて、矢吹さんに腕を掴まれて雨の中を走っている間も、この時間が終わってほしくないと思った。
「こちらこそ、誘ってくれてありがとう」
こんな子供の相手なんて、きっと疲れるはずなのに。
そんな顔一切見せずに優しい笑顔でありがとうと言ってくれる矢吹さんに、また胸がキュンとして。
今までで一番楽しかったと思えるくらい。
これ以上ないんじゃないかってくらい、幸せだった。心の底から、終わってほしくなんかない。