制服レモネード
「あの、矢吹さん!」
エンジンをかけようとした矢吹さんに思い切って声をかける。
「ん?」
雨で髪が濡れた矢吹さんは、妙に色っぽくてそれでさらに緊張が増す。
「あの、こ、これ……」
そう言いながら、さっきお土産屋さんで買ったうちの1つを矢吹さんに差し出す。
「えっ、俺に?」
自分を指差す矢吹さんにコクンと頷く。
「マジ。サプライズすぎだわ。……開けていい?」
驚いた顔をしながらそう聞く矢吹さんに、私は再び頷く。
矢吹さんの大きな手が、袋に触れて中身を取り出した。
「わ、マグカップ……」
矢吹さんの手の中にあるのは、この遊園地で有名なアトラクションのイラストが全体に描いてあるマグカップ。
「形に残るものって重いかなとか、色々迷ったんですけど、レモネードのこともあるから、矢吹さんといえば飲み物だなって。だから……」
「っ、すっげぇ嬉しい」
っ?!
矢吹さんは、私の頭に手を置くとくしゃくしゃっと撫でながら白い歯を見せて笑う。
エンジンをかけようとした矢吹さんに思い切って声をかける。
「ん?」
雨で髪が濡れた矢吹さんは、妙に色っぽくてそれでさらに緊張が増す。
「あの、こ、これ……」
そう言いながら、さっきお土産屋さんで買ったうちの1つを矢吹さんに差し出す。
「えっ、俺に?」
自分を指差す矢吹さんにコクンと頷く。
「マジ。サプライズすぎだわ。……開けていい?」
驚いた顔をしながらそう聞く矢吹さんに、私は再び頷く。
矢吹さんの大きな手が、袋に触れて中身を取り出した。
「わ、マグカップ……」
矢吹さんの手の中にあるのは、この遊園地で有名なアトラクションのイラストが全体に描いてあるマグカップ。
「形に残るものって重いかなとか、色々迷ったんですけど、レモネードのこともあるから、矢吹さんといえば飲み物だなって。だから……」
「っ、すっげぇ嬉しい」
っ?!
矢吹さんは、私の頭に手を置くとくしゃくしゃっと撫でながら白い歯を見せて笑う。