制服レモネード
「いつも家のこと手伝ってもらって、パパとママは平日いつも仕事で。休みの日は休みの日で寝てばっかのダメ親だから、梓葉にいつ愛想つかされるか、なんて内心ビクビクしてることもあって……」
「ママ……そんな。ママたちは家のために働いてるんだから、休みの日に休むのは当然でしょ……」
寂しいと思わなかったわけじゃない。
でも、パパとママが2人なりによく頑張っていることを知っているから。
「うん。ありがとう。ほんと、梓葉が娘で幸せものよね。そんな不安もあったから、梓葉がママたちに好きな人を紹介してくれるって、すごい嬉しいわよ」
「ママ……うん、私も紹介できて嬉しい」
すごく緊張するけれど、ママやパパのこと、矢吹さんを認めてくれるって、信じてみよう。
*
そして、とうとうやってきた。
午後7時。
ピンポーン
そんなチャイムの音が聞こえると、ソファーに座っていたパパの肩がビクンとした。
パパの緊張がすごく伝わってくる。
「私が出るね」
キッチンで夕飯の準備をしていたママにそういって、早足で玄関へと向かう。
ガチャ
「梓葉。こんばんは。今日はありがとうね」
玄関を開けると、スーツ姿の矢吹さんが爽やかな笑顔を向けて立っていた。
「ううん。こちらこそ、来てくれてありがとうございます」
うちの玄関に矢吹さんがいて、すぐ家の中では両親が待っている。
そんな状況に、緊張しっぱなし。
「ママ……そんな。ママたちは家のために働いてるんだから、休みの日に休むのは当然でしょ……」
寂しいと思わなかったわけじゃない。
でも、パパとママが2人なりによく頑張っていることを知っているから。
「うん。ありがとう。ほんと、梓葉が娘で幸せものよね。そんな不安もあったから、梓葉がママたちに好きな人を紹介してくれるって、すごい嬉しいわよ」
「ママ……うん、私も紹介できて嬉しい」
すごく緊張するけれど、ママやパパのこと、矢吹さんを認めてくれるって、信じてみよう。
*
そして、とうとうやってきた。
午後7時。
ピンポーン
そんなチャイムの音が聞こえると、ソファーに座っていたパパの肩がビクンとした。
パパの緊張がすごく伝わってくる。
「私が出るね」
キッチンで夕飯の準備をしていたママにそういって、早足で玄関へと向かう。
ガチャ
「梓葉。こんばんは。今日はありがとうね」
玄関を開けると、スーツ姿の矢吹さんが爽やかな笑顔を向けて立っていた。
「ううん。こちらこそ、来てくれてありがとうございます」
うちの玄関に矢吹さんがいて、すぐ家の中では両親が待っている。
そんな状況に、緊張しっぱなし。