制服レモネード
75、83、73、71、70

「これ……」

「あぁ、全部合格点の70点超えてるよ。梓葉が見てくれたおかげ」

っ!!

思わずガバッと立ち上がる。

「ほ、ほんとに?!本当に?!」

「嘘ついてどーすんの、ま、俺が本気出せばこんなもんよ」

龍ヶ崎くんはそういってドヤ顔をする。

「そっか〜本当よかった……」

「それでさ、梓葉──」

「これで思う存分デート楽しめるな、アズ!」

っ!!

濱谷くんにバシンと背中を叩かれる。

全く、龍ヶ崎くんの前でなんてこと言うんだ!
恥ずかしくて火照る体を必死に冷まそうと手でパタパタさせる。

「あ、っと、龍ヶ崎くん、何?さっき何か言いかけたよね?」

早く話題を変えようと、龍ヶ崎くんに早口でそう聞く。

「デートって?」

私の質問をまるで無視して、少し険しい顔をしながら聞く龍ヶ崎くん。

うわ、やはり聞かれてしまったか。

「ふふーん。アズ、恋してんのよ。今度の追試90点以上とったらデートに行くって約束しててね、なんとこの子、100点とっちゃって!どんだけ好きなんだよってな!」

私の隣でガハガハと笑いながら、結衣がベラベラしゃべる。

「ちょっと、結衣……」

うぅ、穴があったら入りたい。恥ずかしいよ。
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