Sweet Lovers
「もう、インフルでダウンしたなら連絡くらいくれてもいいじゃん。
忘れられてるんじゃないかと思った」

「琥珀のことだから、お見舞いに行くとか言い出しかねないし。

課題もあるんだろ。

ちゃんと寝てるの?」


もう。
口を開けば、私の心配ばっかりなんだから。


「たまには、優弥の心配させてよ。

優弥と私は他人じゃないんだから。

一応、恋人なんだし?

一応、一緒に住むことにはなってるし?

心配しちゃ、ダメなんだ?」

「ったく。
一応とか言うなよな。

俺だって、しんどい間、琥珀が課題で徹夜してないか心配だったんだからな。

俺の大事な彼女なんだし。

必死に頑張ってくれたみたいだし。

これは、また今日の帰りに琥珀の家寄ったときに持って帰るわ。

今日は季節外れの気温だ、っていうから、持ち歩くと溶けそうだし。

溶けたの食べて感想言え、っていうのもなかなかに酷だろ?

琥珀の頑張った成果が無駄になる」

さりげなく夜まで一緒にいる宣言、しないでほしいな……

嬉しいけど。

どうせなら、ストレートに言ってほしかった。

そういうところ、ズルいよ……
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