Sweet Lovers
「ありがとうございます!

では、お言葉に甘えさせて頂きますね」

リビングのソファーの空いたスペースにちょこんと腰を下ろした深月。

温かい紅茶で、外の寒風に吹かれて冷えた身体を温める。

「やっぱり、こういう時間いいね。

しばらく大学の課題に手いっぱいだったけど、
久しぶりに皆の顔見れて嬉しい」

「私も。
大学に行ってから寂しくならないように、麗眞に合う頻度を減らしているんだ。

今日、皆に会えて良かった。
元気そうで安心したよ」

椎菜も頑張っているな。

麗眞の方が我慢できるのだろうかな。
そこだけが不安だが。

皆それぞれ、大学入学前の準備に追われているらしい。

かくいう私も、作詞作曲課題があるのだ。

入学式の後には提出しないといけないので、そこまで時間に余裕があるわけではない。

それでも、こんな時間は久しぶりで、作詞作曲のインスピレーションが近々湧いてくる予感がした。

「さて、一息ついたし、本日のメインイベントやりますか!」

美冬の一言で、皆でキッチンに向かった。

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