【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
子供に対して素直に褒めている姿に驚く。そして褒められたソフィアも驚いて、もじもじしているわ……
「もんだい……をといていくのが……すき、なんです……」
「ふーーん、なかなか賢いな。5歳でここまで読めるとは……内容を理解しているとしたらなお凄いぞ。これの意味は……」
殿下が突然ソフィアに言葉の意味を教え出している。優秀な人材には目がないのね……ゼフもそうだし、この人にとっては身分など関係ないのかもしれない。ある意味フェアに見てくれるというのは上司として、優秀って事だわ。
ソフィアもそれに応えるように一生懸命に話しているし、自分の能力を認めてもらえるというのは、子供だろうと大人だろうと嬉しいものだから。
「……そうだ。君は凄く優秀だ。教えがいがあるな」
そう言ってソフィアの頭をポンポンとしている殿下を意外に感じていると、ホールにゼフが入ってきたのでホール内がピリッとした空気に変わる。